2015/01/17

LibrePlanの日本語化(チームで共有できるWebベースのプロジェクト管理ツール)


チームで共有できるWebベースのプロジェクト管理ツールを探してましたところ、
LibrePlanというツールを見つけました。

OnlineDemoをいじったところ、かなり使えそうな感じです。

問題は全部英語なところ。日本入力や表示は問題なさそうなので、日本語化を検討します。
LibrePlan 日本語化 でGoogleで検索をしても、1件Hitのみです。


http://libreplan-jp.skr.jp/blog/introduction/  Hideto Yoshidaさんのページに勝手にLinkさせていただきます。ゴメンナサイ。


日本語化のリソースもご用意いただいいますが、ビルド手順などが結構複雑なので、整理してみました。
大まかな手順は
1)英語版をソースからビルドする手順の途中で日本語リソースを取り込んでビルドをする
2)ビルドが完了
3)Jettyで動かす→ひとまずこれで動きます
4)動作確認後に、Warファイルをバックアップ
5)バイナリー版をインストール
6)Apache,Tomcat環境ができるので、そこのWebappへWarファイルをアップロード

という流れで、完成です。

まずは

1)英語版をソースからビルドします。手順は Hideto Yoshidaさんが書いてくれている手順です
  今回はUbuntu Server 14.04.1 LTSを使っています。
  downloadはこちらから
  仮想化環境でもVPSでも物理環境でもOKです。
  標準インストールで、opensshだけ途中で追加しておきました。
  仮想環境の場合はこの時点でスナップショットを確保しておきましょう!

  今回はPostgresqlを使う前提となります。Mysqlをご利用の場合は、Hideto Yoshidaさんのページ!

  Ubuntu は 
   # sudo -s
でroot権限が使えますので...

後、日本語が文字化けするので、
   # export LANG=en
と入力しておくと、一時的に英語表示になるので、文字化けに困らないです。

2)インストールが終わりましたら、コンソールからインストールをしていきます。
  ①必要なパッケージをインストールします
   # apt-get install git-core maven2 openjdk-6-jdk postgresql postgresql-client python-docutils make gettext cutycapt

  ②データベースは自分で設定します。
   rootから
   # su postgres -c psql
   SQLから
    CREATE DATABASE libreplandev;
    CREATE DATABASE libreplandevtest;
    CREATE USER libreplan WITH PASSWORD 'libreplan';
    GRANT ALL PRIVILEGES ON DATABASE libreplandev TO libreplan;
    GRANT ALL PRIVILEGES ON DATABASE libreplandevtest TO libreplan;
   ここで設定したパスワードは後でバイナリのインストールと合わせるので覚えておきます。

  ③ソースをgitで入手します。日本語リソースとのVer合わせもあるので、1.4版指定とします。
   $ git clone -b libreplan-1.4 http://github.com/Igalia/libreplan.git

  ④libreplanというディレクトリができます。
   Hideto Yoshidaさんの日本語化リソース(libreplan_jp.tgzをダウンロードして、ローカルで解凍します。

  ⑤WinSCPなどを使って、解凍した日本語リソースを③で入手したソースに上書きします
   ganttzk
   libreplan-webapp

   の2つのフォルダです。

   ひとまず /tmp にWinscpでアップしてから、ソースフォルダへ上書きします。

  ⑥ビルドします。
   $ cd libreplan
   $ mvn -DskipTests clean install

   えんえんと動いていますが、最後に Build Successful と出てくれば、Buildは完了です。

  ⑦ビルドが終了したら,アプリケーションサーバ(Jetty)を起動します。
   $ cd libreplan-webapp
   $ mvn -DskipTests jetty:run

   しばらくたってから、http://localhost:8080/libreplan-webapp へアクセスしてログイン画面がでれば
   ID;admin PASSWORD:admin でログインしてみてください。
   日本語の見出しが表示されているばOKです。

   jettyの終了は ctl+c です。


   この状態でも使えるのですが、Apatche Tomcatの環境でサービスとして動かしたい人は
   簡単に次の手順で実装できます。

 3)ビルドした環境からWarファイルを抜き出します
   ビルド環境にWarファイルがあります。
   $home/libreplan/libreplan-webapp/target/libreplan-webapp.war です。

   これを、バックアップします。
   /tmp にコピーして、Winscpなどでローカルでdownloadします。
   $ cp libreplan-webapp/target/libreplan-webapp.war /tmp/libreplan-webapp.war

 4)もう一度ubuntuをインストールします。
   仮想環境の場合は、最初のインストール直後の状態をスナップショットから戻します。

 5)バイナリ版をインストールします。
   http://www.libreplan.com/download/のページのUbuntuのインストールを実行します

   ①ubuntu12.xと書かれていますが、14.04でOKです。
     export LANG=en と打ってから
     # sudo add-apt-repository ppa:libreplan/ppa
     # sudo apt-get update
     # sudo apt-get install libreplan

途中で、PostgreSQLのパスワードの要求がきますので、先ほど書き留めておいたパスワード(ソース版のインストール時のもの)を入力します。

   

     あとは、特に設定はありません。
     終了したら、 http://localhost:8080/libreplan/ で英語版が表示されると思います。


 6)日本語版の実装
   WINSCPなどで、3)でバックアップを取った、libreplan-webapp.war ファイルを アップロードします。
   /tmp フォルダでよいと思います。
   # cp /tmp/libreplan-webapp.war /var/lib/tomcat6/webapp/libreplan-webapp.war
   で、tomcatにアプリケーション登録します。

   自動展開が終わったら、http://localhost:8080/libreplan-webapp/ へアクセスしていただくと、
   無事日本語版として表示されると思います。

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